アパレル業界の将来性

アパレルの将来性

アパレルに転職しようか迷っている方の中には、アパレル業界の将来性に不安を感じるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

仕事を選ぶ基準には給料の高さ、福利厚生、スキルを活かせる仕事など色々とありますが、将来性も大きなポイントの一つですね。

これから伸びていく業界であれば活躍の場は広がるでしょうし、会社の業績が良ければ給料やボーナスアップも期待できます。また将来業界内で転職する場合にも転職先を探しやすいと思います。

逆にこれから衰退していきそうな業界に就職してしまうと、会社の成長が望めず給料が上がらない、最悪の場合リストラされる可能性も出てきます。

せっかく就職したのにリストラされるのは辛いですよね。仕事を長く続けていきたいと思っているなら、業界の将来性についてもチェックしておくといいですね。

ではアパレル業界の将来性はどうなのでしょうか。

アパレルは人間が生きていく上で欠かせない「衣食住」のうちの1つに関わる仕事です。衣食住に関係する仕事は不況に強いと言われますね。

衣類は生活の必需品であり、生活を豊かにするためのものでもあります。景気が良ければたくさん売れますが、不景気になれば買い控えも発生します。お金が無い時は新しい洋服を買うのを我慢して去年のお古でしのぐこともありますよね。

食べたら無くなる食品と違って服は長持ちしますから、ファッション性は劣っても我慢すれば数年前に買った洋服を着続けることはできます。ですから「食」「住」に比べると優先度は低く、景気の影響を受けやすいかもしれません。

しかし衣類が生きる上で必需品であることは間違いないので、今後もなくなる心配はありませんし、生き残り続ける業界であると言えます。

ただ、市場の動向や消費者の衣料品に対する価値観は今後大きく変わっていく可能性もあります。それによりアパレル業界で働く人達の将来性という意味では手放しで安心できる状況とは言えないかもしれません。

具体的にはEC市場の拡大・ファストファッションの流行が大きく関係しています。

インターネット通販が当たり前になった今、ECサイト（オンラインストア）で洋服を買う人がとても多くなりました。そうなれば実店舗で商品を買う人が少なくなり店舗の売り上げは低下、それに伴い販売員の数が少なくなることも考えられますね。

またユニクロやしまむらなどの安い商品を扱うファストファッションがすっかり浸透したせいか、1着数万円のブランド物を買う人はどんどん少なくなってきています。最近は安価でもファッション性の高い洋服が本当に増えてきましたからね。

もちろんハイブランドにはハイブランドの良さがありますから今でも購入している人はいますし、そうした商品のニーズは今後もなくならないでしょう。ただ昔のように「○○のブランドだから買う」といった買い方をする人は少なくなって、本当に良い物じゃないと消費者はお金を使わなくなっていくように思います。

アパレル業界、特にアパレル販売職に関して言えば、「歳を取っても働き続けられるのだろうか」という意味での将来に対する不安を感じている方も多いと思います。

アパレル販売員は20代が多く、30代はともかく40代～50代のアパレル販売員を見かけることはほとんどないかもしれません。だから20代のうちしか出来ない仕事なんじゃないかと思いがちなんですよね。

しかしそれは20代向けのブランドを見ているからであって、ミセス向けのブランドショップでは40代以降の販売員も活躍しています。ですから30歳を過ぎてもアパレル業界で働き続けることはできます。

ただし20代向けのヤングカジュアルブランドでずーっと働き続けるのではなく、年齢とともに自分に合ったブランドへ転職し続けることは必要になってきます。

そしてアパレルブランドは10代～30代前半向けのブランドが大半で、ミセス向けのブランドとなるとその数は少なくなってきます。ですから求人探しは20代の頃と比べると苦労するかもしれませんね。

アパレルの将来性について不安に思う気持ちも分かりますし、実際に先ほど挙げたような不安材料もあります。

ただそれらはあくまで予想であって、実際にどうなるかは分かりません。完全に無くなる事はない業界ですから、今後の動きによっては意外なチャンスが潜んでいるかもしれません。

今から将来性を心配して諦めるくらいなら、逆に今のうちに挑戦してみるのもアリなのではないでしょうか。

一度は諦めたものの諦めきれずに30歳になってからアパレル転職にチャレンジする方もいますが、転職のしやすさで言えば確実に若い方が有利です。

アパレルは20代中盤まで、27歳くらいになったら転職をしようと決めてチャレンジするのもいいでしょう。婚活に励むのもいいかもしれませんね。

アパレル販売は確かに歳を取ってからも続けられますが、やはり最も楽しめるのはファッションを心から楽しめる20代のうちだと思います。

仕事は生活もかかっているので給料面や将来性もしっかりと考えることは大切ですが、自分のやりたい仕事をしたいという気持ちも大切にしてみてくださいね。