店長職キャリアアップ アパレル本社勤務へ
多くのアパレル店長が悩む事
アパレル店長の方に多い悩みに
- スタッフをまとめられない
- 店舗売上が伸び悩んでいる
- 給料が低い
などがあると思いますが、特に多くの方が悩むのが「将来への不安」についてではないでしょうか。
アパレル販売はまずパートやバイト、派遣からスタートし、そこから契約社員や正社員に登用されることが多いですね。その後はチーフ、副店長として店長のサポートを行い、店長が退職もしくは転勤というタイミングで店長に昇格します。
入社してから店長になるまでの期間は、その人の能力や会社の体制、タイミングによっても様々ですが、大体1年~3年という場合が多いようです。早い方だと半年足らずで店長まで上り詰める場合もあります。
平社員(販売スタッフ)から店長になるまでは意外とすんなり、トントン拍子でステップアップできたと感じる方が多いと思います。しかし問題はそこからです。
多くのアパレル店長は、「店長になったのはいいものの、そこから上に行けない」という問題に直面することになります。
実際のところ、アパレルは女性が多いので結婚や出産をきっかけに退職する方がとても多いんですよね。20代前半からアパレル業界で働き始めると店長になるのは24~28歳頃ですから、その頃に寿退社する方が多くなります。こうした方は店長のままでも特に不安は感じないと思います。
しかしもちろんアパレルで働く女性全員が20代後半で結婚して退職するとは限りませんから、結婚予定が無い方、また結婚・出産後も仕事を続けていきたい方は今後のキャリアについて考えていかなくてはいけませんね。
店長から本社勤務になるのは大変!
店長職から先、となると、店舗勤務ではなく本社勤務の仕事になります。ですから店長から先のキャリアプランを考えるなら、本社勤務へキャリアアップするということを考えていかなくてはいけません。
アパレル本社勤務というと、
- デザイナー
- パタンナー
- マーカー
などの専門職、
- マーチャンダイザー
- 営業
- プレス
などの総合職があります。
ちなみにショップで販売スタッフとして働く仕事は販売職といいます。店長も販売職ですね。
実はこの販売職から専門職・総合職になることは、決して簡単なことではありません。
アパレル企業では店舗勤務(販売職)と本社勤務(専門職・総合職)を分けて採用することがほとんどで、一度販売職として採用された人はいつまでも販売職のまま、というケースが非常に多いのです。
アパレル企業の中には販売職から総合職へのルートが用意されている場合もありますが、それはごく一部の話。ほとんどの場合は総合職になれるのは総合職として新卒で採用された人だけです。ましてやバイトで入った人が総合職までたどり着くには相当な苦労と運が必要になるでしょう。
こうした事情があるため、アパレル店長から先へ進めずに販売職のまま色んなブランドを転々としているという方も少なくありません。業界内でのキャリアアップを諦め異業種に転職していく方も多いですね。
店長からキャリアアップできる仕事とは
しかし実際にはアパレル店長から本社勤務へのキャリアアップを実現した方もいらっしゃいます。
その多くは総合職のなかでもエリアマネージャーやトレーナーといった職業になります。
アパレルショップで働いている時からエリアマネージャー(エリア担当)やトレーナーと関わる機会もあったのではないでしょうか。これらはアパレル販売の経験を活かして働ける仕事となりますから、店長から抜擢されるケースが多いんですね。
ですから店長から本社勤務を目指すなら、これらの仕事を目標にするといいでしょう。
エリアマネージャーやトレーナーになるためには、現在店長として勤務しているアパレルブランドの本社から声を掛けられるのを待つか、別のブランドの中途採用求人を探して転職する方法があります。
もし今いるブランドで店長から本社へのキャリアアップ実績がないようであれば、転職した方が早いかもしれません。ただし総合職の中途採用求人は総じて非常に数が少ないため、見つけるのは大変です。それに経験者が有利になるというのは他の仕事と変わりませんから、店長経験しかないと苦労するかもしれません。
今の仕事を辞めてから転職先を探すのではなく、今の職場で本社勤務を狙いつつ在職中から転職先を探すのが賢い方法かと思います。
その際は、
のページでもご紹介したような、アパレル業界の求人に強い転職サイトを利用するといいでしょう。
こうした求人サイト・人材紹介会社は在職中でも登録できますから、店長からのキャリアアップを希望されている方は一度相談してみてはいかがでしょうか。